アトピーについて③

今回はわたしがアトピーになって感じたことをつらつら書いていきます。

 

わたしのアトピーは、子供の頃に全身に発症して

漢方治療で治ったんやけど

高校生の時に再発した。

 

親族にアトピーの人がいるので遺伝だと思われる。

外遊びしないからアトピーの子供が増えてるという記事を見かけたことあるけど

どうやろ?

わたしは子供の時よく外で遊んでたから

一概にそうでもないかなと感じてる

わたしの場合はそもそも遺伝の部分が大きいとは思うけど。

 

個人的には添加物が増えたからかなぁと思ってる

アトピーの原因ってわかんないよね。

わかったら特効薬とか、明確な治療法ができるやろうしね。

 

遺伝となると、もう体質なので付き合っていかなあかんなぁ

と思うようになる。

でもきっと、遺伝でもなくいきなり子供がアトピーになったら

その親御さんは責任を感じることもあると思う。

わたしの母親も実際にそう言っていた。

「そんな体質に産んでごめんね」と。

 

でも誰も悪くない。

ほんとに。

アトピーは辛いけど

幸い、死ぬ病気ではない。

 

治ったり、軽くなる可能性は十分にある。

誰も責任を感じなくていい。

 

 

わたしがアトピーの痒みで

親に言われて嫌だった言葉

「掻いたらあかん」

「早く良くなって欲しいね」

 

掻くのは我慢できん!笑

我慢できるならしているとも。笑

あのね

アトピーの痒みは虫刺されの痒みとは違うんですよ。

 

体の内側から湧き上がってきて

皮膚がピリピリジリジリするような痒み

それが一部分じゃなくて全身

我慢するとイライラして堪らんくなる

掻きむしって血が出てきても

まだ痒い

皮膚表面じゃなくて皮膚の少し奥側が痒い

おさまらない痒み

 

皮膚がボロボロになって

乾いた皮膚が搔く度に剥がれ落ちて

皮膚と血で服が汚れる

 

その痒みを我慢しろっていうのはほんとに拷問でしかない

言われた時「あ、この人は鬼かな」と思った。笑

 

我慢できないし我慢しても意味ない

我慢したところでイライラが募って

後で倍痒くなるだけ

わたしの体感ではね。

 

掻かなければ皮膚が再生するから治るとか

そんなもんじゃないです。

痒くなくならなければ治らないです。

 

痒くなる原因は、人によって違うと思う。

わたしの場合は先述したように、食事とストレスだったと思う。

 

 

「早く治って欲しいね」

ってのは

親としての願いで

本当に思っていることだと思うけど

わたしがアトピーの真っ只中の時に

この言葉は辛かった。

つい「それわたしが一番思っとるわ!」

と思ってしまった。

これはもしかしたら、高校生だったからかもしれない。

距離を感じる言葉だった。

結局ひとごとのような。

寄り添う言葉をみつけるのは難しいね。

 

 

アトピーが再発した時

特に高校生だったこともあって

色んなことが障害に感じた。

わたしは幸い全身ではなくて部分的だったんだけど

(顔にも出てなかった)

それでも感じてたことが色々あった

 

授業中痒くなっても人の目が気になって掻けなくて

必死で耐えて休憩時間にトイレにかけ込んで

掻き倒してた。

皮膚が落ちて制服が汚れるのが嫌だった。

肌が傷だらけで

綺麗な肌の人が羨ましすぎた。

化粧品買う時すごく慎重で

どんなものでも使える人が羨ましかった。

(これは今でも気にしてる。

デパコスは怖いので基本買わない。)

周りみんな化粧品とか買ってる中で

漢方の薬買うのが無駄な出費に感じていた。

服が血で汚れるのが辛かった。

 

アトピーの時でも、掻いてる部分を隠すことはしてなかった。

少しでもストレスを減らすために、そこは気にしないと決めた。

ただ、掻いてる姿を見られるのは恥ずかしかったので、

人前では全力で掻かないようにしてた。

 

全身、特に顔に症状が出てる人は本当に辛いと思う。

男性でも女性でも。

 

友達が「肌荒れ酷くてほんま嫌」

とか嘆いてるの聞いても

イラっとしかせんかった。笑

その人にとっては、ベストコンディションじゃないんだろうけど

わたしから見たら綺麗な肌だった。

 

アトピーじゃない人が

アトピーの人に対して

「痒いだけやろ」って思うのはやめて欲しいけど

アトピーの人本人は

「痒いだけや」って思う方が良いのかなとも思う。

 

痒いのは辛い。

いつ治るのか分からんことも辛い。

選ぶものを制限する時があることも辛い。

 

でもね

アトピーに人生振り回されるのは勿体無い。

 

前に海岸で全身アトピーの男性が海パンで

両脇にビキニの女性に肩まわして楽しそうに歩いてるの見た時に

あぁ、結局アトピーがどうのってことじゃなくて

その人本人がどう捉えて生きるかなんだなぁって

すごく勇気をもらった。

別にイケメンでもなかったけど(失礼)

でも明るそうな人だった。

 

楽しく生きよう。